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面白いアイデアは遠い関係から生まれる

僕はだいたいにおいて節操のない人間である。

小学5年生の頃、友達の兄貴に教えられてジミヘンを聴いて以来、様々な音楽を聴いてきた。というか好きになった。

ディープパープル、レッドツェッペリン、ELPからヤードバーズに遡り、さらにブルースを聴くようになり、クラプトンが西海岸へ行けばサザンロックを聴き始め、オールマンブラザーズ、マーシャルタッカーバンド、リトル・フィートと聴いてるうちに、ジェフベックからフュージョンに目覚め、クルセイダースやらリターントゥフォーエバーやらリーリトナーやらアルディメオラやら書ききれないほどのバンドやミュージシャンに夢中になり、大学生になるとジャズに目覚め、コルトレーンやらマイルスやらにハマり、ジャズ喫茶でバイトを始めてからはレコード係として、ありとあらゆるジャズを聴いてるうちに、遅ればせながらパンクやニューウェーブにも興味を持ち、また、黎明期のラップミュージックからフェイクジャズなどにも守備範囲を広げる始末。

そういう「洋楽」と並行して、小泉今日子や山下久美子やユーミンなどのアイドルっぽいのから、プリズムをきっかけに日本のフュージョンも聴き始め、デビュー間もない高中正義やカシオペアからChar、渡辺香津美まで聴くと同時にサザンオールスターズは何度もライブに行ったし、タモリやスネークマンショーのレコードにもハマりつつYMOを結成する前の細野晴臣や高橋ユキヒロ、坂本龍一なんかも聴くかと思えば、中津川フォークジャンボリーに出ていたような加川良や伊藤たかおなどのフォーク系も好きだったりという性格というか嗜好は、いまも続いていて最近は、iriとかKing GnuとかSIRUPとかがお気に入り。

中学時代からレコードやCDにどれだけお金を使ったかわからない。

本もそう。

いちいち小説家の名前をあげるとキリがないので、読んできたジャンルを書くと、怪人二十面相をきっかけに推理小説にハマり、ハードボイルド小説、SF小説、アメリカの短編小説、時代小説、恋愛小説、純文学各種、海外文学各種と言った具合。
ちなみに村上春樹はデビュー作が群像に載ったときからずっと読んでたし。いまも平均すると月に30〜40冊の本を買ってる(Kindle入れたらもっと)

映画もそう。

高校時代の夏休みに日替わり特集の邦画3本立てというのがあって、毎日通ったことから映画にもハマり、レンタルビデオが1本1000円近くしてた頃から、観まくってるんだけど、具体的な映画名は、めんどくさいので割愛。いまも洋画・邦画ゴチャ混ぜで月に10本は観てる

で、なにが言いたいかというと、こういう性格というか嗜好って、恥ずかしいことだと思ってた。ひとつのジャンルやカテゴリーに特化して深めてこそ立派な音楽ファン、読者、映画ファンだと。

ところが最近、実はすごく役に立ってるということに気づいたので、どうせなら書いておこうと思ったというわけ。
とまあ、それだけなんだけど。

アイデアって、何もないところから生まれるんんじゃなくて、なにかの組み合わせって言われるじゃないですか。というのをふまえて。

僕は、面白いアイデアは遠い関係から生まれると思ってる。

逆にいうと、意外なものの組み合わせからしか面白いことは生まれない

ということは、広く浅い知識が役立つってこと(これこれ、これが言いたかった)

僕にとって、広く浅いという言葉の語感がなんか軽くて、それこそ浅はか感が漂ってる気がするので、ひとに本や音楽や映画のことを聞かれても相手の好きなジャンルに合わせて喋ってた。

フランス映画の好きな女の子とは、ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーの話だけをして、実はハリウッドアクション映画や香港のカンフー映画も好きなことは黙ってた。みたいな感じ。

でも、その幅広い(節操のない)知識や経験のおかげでいまがあるんだと感謝してる今日この頃。

僕は、デザイン教育を受けてないし、デザイン事務所で働いた経験さえないのに、企画やデザインを仕事にしてる(できてる)のだから。

いままでに読んだ本、聴いた音楽、観た映画、様々な経験なんかの情報が大きな湖にぷかぷか浮かんでいて、テーマ(という餌)をつけた釣り糸を垂らすと、関係ありそうなものが釣り上げられる。そしてそれらを組み合わせると美味しいかったり、綺麗だったり、笑っちゃうような「料理」が出来上がるという寸法。

面白いアイデアが思い浮かばない。

という方は、アイデアの考え方について考える前に、好きなことや興味があることを片っ端から調べたりやってみたりして「広く浅い」知識や経験を増やすほうが効果的かもしれない。

僕は、車とかバイクとかぜんぜん興味ないけど、そういうのがすごく好きな人だとしたら、その知識や経験を抽象化することで、仕事に役立つアイデアを生み出すことができる。

興味があることは、じゃんじゃんやろうぜ!

と自分へのエールを送って、今日はおしまい。