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時代小説はミステリー?

僕は、小学校低学年のときに江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズにハマったのをきっかけにエドガー・アラン・ポーを知って推理小説大好き少年(ポパイ風)になりました。

図書館で、コナン・ドイルやエラリー・クイン、アガサ・クリスティーなどを借りては貪るように読んでた。

その流れから、ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーというハードボイルド小説というジャンルがあることを知り、これまた夢中になったのです。

高校生のときにはハヤカワミステリを片っ端から読んで、ロバートBパーカーのスペンサーシリーズとかを読みまくってました。(同時にSFにもハマったけど別の機会に)

で、大学生になって村上春樹とか宮本輝とか筒井康隆とか読んでる時に、出会ったのが池波正太郎。

これまた高校時代から好きだった植草甚一のエッセイで名前は知っていたのですが、時代小説ってイマイチ興味が持てなくて読んだことがなかったんだけど、偶然古本屋で鬼平犯科帳の文庫10巻セットみたいなのが安かったので買ってみたらどハマり。

現代の日本でトレンチコートを着て、ホルスターにピストルを差して歩いてる探偵なんてぜんぜんリアリテイがないけど、時代小説のなかでは刀という武器を堂々と携帯して、白昼斬り合いもすれば、昼間っから鍋をつつきながら一杯やったりすることがまったく不自然じゃない。

池波正太郎の無駄のないリズム感のある文体とあいまって

「これは日本のハードボイルドではないか」

と気づいてから、鬼平犯科帳全巻読破を皮切りに、池波正太郎の他の作品は言うに及ばず、さまざまな時代小説を読みまくり。

斬ったはった的な話以外に、長屋もんのような人情話もいいし、江戸時代にタイムスリップしたいと思うくらいにまでのめり込んだものです。

あるとき、ミステリーやハードボイルドを書いてる日本の小説家の多くが、時代小説も書いてるということに気づいたのですが、むしろ武器を所持することや殺人、決闘など、現代よりもずっと制約の少ない(と思われる)時代を舞台にするほうが書いてて楽しいのかもしれません。

というわけで、おすすめの時代小説を一冊。
等に飲食業関係の人に読んでもらいたいな。