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問題解決に必要なものとは?

「30年近くデザインの仕事をしています。」

と言うと、ロゴマークやパンフレットやポスターやホームページなどの「見た目」をデザインする仕事だと思われる方が多いと思いますが(それも仕事のうちですが)、僕の場合はどちらかと言うと「目に見えない」ものをデザインしてきたと思っています。

目に見えないものをデザインするというのはわかりにくいので、別の表現をすると

問題解決

ですね。

目的もなくロゴマークやパンフレットやポスターやホームページを作ろうと思うクライアントさんはおられなくて、たいていは何かしらの問題解決をするために依頼されるのですから、デザイナーが納品するのは成果物の先にある「問題解決」だと考えて仕事をしてきました。
(そうでもないデザイナーもおられるかもしれませんが)

問題解決というと難しく聞こえるかもしれませんが、1〜2時間も話を聞けば本当の問題が見つかって「こうすればいいんじゃないですか?」というアイデアが浮かぶので、ぶっちゃけそんなに難しいとは思っていません。

ただ、難しいのはそこから。

ちょっと事例を紹介すると

喫茶店のオーナーさんから売上減少の悩み相談を受けたときの話。

色々お話を聞いてるときに、ふと言われたのが

「自分はタバコを吸わないけど、お店は喫煙可なので店内が喫煙室みたいになってる。」
「せっかくのコーヒーの香りがタバコの匂いで台無しになるのが嫌なんですよね。」

という「問題(悩み)」

これの解決策って、めちゃくちゃ簡単ですよね。

お店を禁煙にすればいいだけ。

だから、そう言うと

うちはビジネス街のなかで数少ない喫煙可能なお店だからお客さんが来てくれている」
「禁煙にしたらいまのお客さんはほとんど来なくなって店がつぶれてしまう!」

とおっしゃる。っていうか、半分キレられました。

これが問題解決策を考えるのは簡単なのに、問題解決するのは難しいという一例です。

他にも

食品製造販売の会社では

「販売数量はそこそこあるのに利益が出ない」

と悩まれていたので、値上げすることを提案したら

「そんなことをしたらお客さんが減ってしまう」
「値上げするなら中身を変えるとか入れ物を変えるとかしないと納得してもらえない」

と抵抗されました。

また、美容室では

「クーポンサイトのお客さんばかりで儲からないしリピートしてもらえない」

と悩まれていたので、クーポンサイトをやめることを提案したら

「そんなことしたら、クーポンサイトやってる周りのお店にお客さんを取られてしまう」

と抵抗されました。

まだまだありますが、「問題解決策を考えるのは簡単なのに、問題解決するのは難しい」ということの意味は伝わったと思うので、このへんにしておきます。

ちなみに、上記の喫茶店は禁煙にしてオーナーさんは機嫌良く仕事されてるし、食品製造販売会社は何も変えずに値上げして利益が出るようになったし、美容室はクーポンサイトをやめて高単価のお店に変わりました。

僕のゴリ押しに負けて(渋々でも)自分の思い込みと向き合われた結果です。

あ、これって僕の仕事の成功例を自慢したいわけではなくて、問題解決のキーは自分のなかにあるという話ですからね。

目の前の問題に悩んだ時、解決策を外に求めても見つからない。
答えはすべて自分の中にあるから。

みたいな話をよく聞いたり読んだりしますが

見つからない理由は、自分の中に「正解」があるんじゃなくて、向き合いたくないことと向き合ったり、自分の考えや価値観を変える必要があったりするからだと思います。

見つからないんじゃなくて、見つけたくないというのが本当のところかもしれません。

もしあなたが、いま何かの問題で悩んでいて、なかなか解決策が見つからないとしたら、解決方法を探すよりも、「それは無理」「それだけは嫌」「あの人にだけは言いたくない」みたいなことの中にヒントがあったりしますよ。

これも、僕がよく言ってる

やり方よりもあり方ですね。

今日のタイトルのファイナルアンサー

問題解決に必要なのはがんばることや努力じゃなくて、

自分と向き合う勇気。

もーいっかい

自分と向き合う勇気。

何かの参考になるとうれしいです。

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