あなたにとって仕事とは何ですか?
と聞かれたらなんて答えますか。
ちょっと考えてみてください。
ここでちょっと、Thinking time.

そういうお前はどうなんだという声が聞こえてきました。
僕なら
幸せになるための手段のひとつと答えるかなあ。
人生そのものの目的を幸せになることとするなら、それを実現するための手段のひとつですよね。
もちろん、これは僕個人の考えであって、いろんな仕事観があることでしょう。
なんか、ちょっとかっこいいことを書いてるようですが、こんな風に考えだしたのは60年ほど生きてきたなかでは最近の話。
みんながしてるからだったり、生活するためだったり、家族を養うためだったり、そもそも深く考えずに仕事してきました。
ただ、自分自身の「仕事」としては、それ(幸せになるための手段という価値観)が根底に強くあったなと思います。
僕のメイン業務であるデザインの仕事は、(他の多くの仕事がそうであるように)誰かの問題や課題を解決することなので、様々な相談が持ち込まれます。

集客したい、売上を上げたい、認知度を上げたい、求人したい、そのために、ロゴマークを作りたい、チラシを作りたい、広告を打ちたい、ホームページを作りたいみたいな感じ。
どうすれば問題や課題が解決できるのか?というアイデアを考えて実現までサポートするのが仕事。
なので、どうすれば?どうやれば?という「方法論」に走りがち。
でも、僕はかなり昔から(相談者さんに対して)「どうすればこの人は嬉しいんだろう?」「どうなったら喜んでくれるんだろう?」ということを一番に考えてきました。
そうするほうがいいと論理的に考えていたわけではなくて、相談者さんの解決したい悩みをヒヤリングしながら、なんとなくそれが気になっていたのです。
※僕がデザインの専門教育を受けたことがないことやデザイン会社での実務経験がないことも理由かもしれません。
なので、相談されたり依頼されたことをそのままやることはほとんどありません(笑)
例えば、年配の飲食店経営者さんから「広告宣伝をして売上を上げたい」という相談があったとき、休日を増やすことと禁煙にすることと値上げすることを提案しました。
それは、その店主さんがとても疲れてるように見えたから。
ご本人はタバコが嫌いなのに、喫煙ができてリーズナブルなお店だと認識されていて周辺で働く人達の「喫煙所」のようになっていたのです。
店主さんは「喫煙ができてリーズナブルなお店だからお客さんが来てくれてるのに、禁煙にして値上げしたらお客さんが来なくなってしまう!」と抵抗されましたが、身体を心配される奥様のすすめもあり、週休二日・禁煙・値上げを実施しました。
最初のうちこそ、お客さんが減りましたが、元々自家焙煎の美味しいコーヒーを出されていたので、コーヒーを楽しみに来るお客さんが増えました。

だんだんと、店主さんが元気になられて、「おかげで仕事が楽しくなってきた」と言ってくださり、新メニューを考案したりイベントを開催されたりするまでに。
店主さんに笑顔が戻ってお店に活気が出てきたことで、メディアの取材なども入るようになりました。
「広告宣伝をして売上を上げたい」という依頼を、そのまま実行する方が仕事としては楽ですが、本質的な解決にはならないと考えて提案してよかったなと思います。
ただ、正直言って、この仕事スタイルは「うまくいく根拠を示せ」と言われても難しいので、同じような提案をしても断られたり、依頼通りの成果物を求められることも多いのが実情。
例に上げたケースは、店主さんがかなり疲れておられたことが逆に「えいやっという覚悟」につながったのかもしれません。
仕事と幸せの話に戻します。
ビジネスの目的は稼ぐこと。
集客できて売上が上がって利益がたくさん出て、初めて幸せになる。
という考えもありますよね。
ただ、僕は幸せだったり元気だったり満たされてる人がビジネスをすることで、より幸せになったり元気になったり満たされるという考えを採用したい。

だから、やり方よりもあり方を重視してる。
なので、依頼者や相談者さんが楽しくなることを一番に考えます。
もちろんすべてのお客様や仕事で実現できているわけではありませんが、そうありたいと考えてきました。
成果主義より成幸主義?
以上、僕の仕事観というか考え方について書いてみました。
僕自身が経営者として何度も痛い目に遭ってきた経験からの考えですが、誰にでも当てはまるとは思っていません。
残り少なくなった人生では、できるだけ似たような価値観を持つ人々と仕事したり遊んだりしたいと考えています。
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