ブランディングの仕事をしてるチームメンバーとの会話で、「わざわざ行かないと行けない不便な場所にある小さなお店にお客さんを呼ぶにはどうしたらいいか?」という話になりました。
そのときに出た、「山の中にあっても人気のパン屋さんとかあるよね」という誰かの言葉から思いついたのが、今回のタイトルで、パン屋さんの話ではないことを予めお断りしておきます(ややこしわっ)。
人気の理由とは?
不便な場所にあるにも関わらず繁盛してるお店ってありますよね。
チームメンバーから「そういうお店がしてることを分析してみればいいのでは?」という意見が出た時に、別のメンバーから「辺鄙な場所で成功する方法があるんじゃなくて、どこでもやれるポテンシャルがあるから辺鄙な場所でもうまくいってるだけじゃないか」という意見が出て、それはそうだなということに。
つまり、そもそも価値や魅力があるからこそ繁盛してるのであって、立地はそこまで関係ないという話。
だから
「わざわざ行かないと行けない不便な場所にある小さなお店にお客さんを呼ぶにはどうしたらいいか?」
の答えは、「価値や魅力を高めること」となります。
僕は、これらの会話を聴きながら(いつものように)別のことを考えていました。
それは、自分自身の体験。
その昔、街外れで始めたカフェがそれなりに繁盛店になり、街なかの商業施設からオファーがあって出店したこときのこと。
「街外れでもわざわざ来てくれる人がいるんだから、同じスタイルでやれば、街なかだったらもっと来てもらえるはず」と思ったけど、結果的にはうまく行きませんでした。
立地や環境が大事だと痛感した出来事です。
人通りの少ない街外れの立地と人通りの多い街なかの立地だと、どう考えても後者がいいと考えますよね。
いまだからわかるのですが、「数字」だけ見るとそうなるけど、タイプによっては前者向きの人がいます。
確かに、街なかにはたくさんの人がいて、お店を開けていれば入ってきてくれる人も多い。
でも、街外れの店に来てくれるお客さんとは目的や価値が違うことに気づいてなかったのです。
わざわざ来てくれる人とたまたま来てくれる人の違いと言えるかもしれません。
僕の場合ですが
「こんな街外れまでお客さんに来てもらうためには、常連さんを増やすしかない」と考えてあれこれ工夫したことが功を奏した(それだけではありませんが割愛します)のに、街なかでは「人通りは多いから、なんとかして入ってもらおう」ということに気を取られてしまったのが失敗の原因だと自己分析しています。
よく、「商売は立地が大事だ」と言われますよね。
いろんな意味があると思いますが、一般的には、人が少ないところよりも多いところが立地条件としては上だと思われるのではないでしょうか?
これ、当たり前の話ではあるのですが、立地条件が良いということは家賃も高くなります。
(場合によっては人件費も)
すると、経費を賄うために、利益を多く出さないといけなくなるので、利益率を高めたり、効率や生産性を高める必要が出てくるし、新規集客に力を入れざるおえなくなる。
もちろん、それでうまく行ってるお店や会社もたくさんありますが、僕には向いてませんでした。
(才能がなかったんだろうとというツッコミはなしでお願いします)
これって、逆に考えると、不便な場所は家賃も安いし、(大きな利益を求めなければ)自分の理想に近いビジネスをやれるということでもある。というか、自分の理想や好きなことを追求して尖らすほど、わざわざ来てもらいやすくなるということでもあります。
余談になりますが、もし僕が今度街なかでお店を出すなら小さくて個性的なお店を複数出店するという戦略を取りますね。
この話を、小さな会社と大手企業に置き換えてみると、小さな会社は個性を打ち出して共感してくれるお客さんとビジネスをする、大手企業はテレビCMなどを使って認知度を高めたくさんのお客さんとビジネスをするという構図に似てませんか?
僕が、小さな会社に発振型ビジネスをおすすめしてるのは、上に書いたような経験をしたから。
発振型ビジネスについてはこちらの記事をお読みください。
話を戻して
「わざわざ行かないと行けない不便な場所にある小さなお店にお客さんを呼ぶにはどうしたらいいか?」
ですが、僕なら
まず、不便な場所にあることをメリットと考えて活用するにはどうしたらいいか?
を考えます。
それには、あれこれ頭で考えるよりも、本質的な自分を開放する方がいい。
つまり発振型ビジネスに切り替えること。
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