中小企業経営者の相談役でオモシロタノシストのタイヨシフミです。
僕がどんな風に経営者さんの相談にのってるのかを事例を交えて紹介するシリーズの第四弾。
>>>第一弾の記事「飲食店編」はこちらです。
>>>第二弾の記事「製造販売編」はこちらです。
>>>第三弾の記事「陶芸教室編」はこちらです。
複数の店舗を展開されている経営者さんから相談がありました。
会社の仕組み化についての相談。
ヒヤリングした内容を簡単にまとめると
・会社が大きくなってきたのでマネジメントが大変。
・経営者である自分が全てを見るのが難しい。
・右腕のような存在がいない。
・マニュアルのようなものが欲しい。
第三弾までの記事だと、ここで
以上から、僕が提案したのは……。
と提案した内容を書くのですが(実際、提案して喜んでもらったのですが)、このケースは書き方を変えます。
というのも、最初僕の手に負えないと感じたから。
売上を上げたいとか、ブランディングをしたいというような相談なら、本質的な解決策を考えて提案できますが、マネジメントとか仕組み化というのは僕の手に余る案件。
自慢じゃないけど、自分自身で複数の店舗経営をして最終的に潰してしまった「実績」があるくらいですから。
正直言って相談の内容を聞きながら、「どうやってお断りしようか?」と考えてました。
で、いろいろ聞いてるうちにわかってきたのが
・会社のビジョンやミッションは策定済み。
・役員や各区店舗の店長がいて定期的なミーティングをしている。
・某大手コンサル会社に依頼して業務マニュアルは作成済み。
ということ。
そもそも僕に相談する必要ないじゃないですか!と思わず言いそうになったときにふと閃いたことを質問してみました。
それが
「役員や店長に会社の詳しい実情を伝えてますか?」
です。
「ある程度は伝えてるし、各店の売り上げは店長が把握してます…」と、さっきまでとはトーンダウンした印象。
問題の本質はそこにあると感じたので、僕自身の失敗経験なども交えながら「せめて役員(統括マネージャー的ポジション)の方にはなんでも話したり相談する方がいい」というようなことをお話ししました。
この経営者さんは責任感が強く、なんでも自分でやらなければいけない、数字のことで心配かけたくない(全てをオープンにすることへの抵抗も強い)と考えるタイプの方だからこその悩み。
僕がよく言う「問題の本質は自分が向き合うことを避けてることのなかにある」というやつです。
ビジョンやミッションを掲げたり、定期的にミーティングしたり、マニュアルを作ったりするのも大切ですが、信頼して任すというところが抜けてると、うまくいきません(人を見る目は必要ですが)。
自分自身の失敗経験がこれほど役に立った相談は初めて(笑)
最初はどうなることかと思いましたが、「確かに言われてみればその通りです。なにか方法があるはずだと考えてきたけど、そんな解決策があるとは。役員と腹を割ってじっくり話してみます」と喜んでいただきました。
ちなみに、今回は相談で解決してしまったので仕事にはなりませんでしたが、視点移動思考は、あらゆる問題解決につながるとわかったので良しとします。
何かの参考になると嬉しいです。
というわけで、「こんなこと相談してもいいだろうか?」というような経営者さんの相談大歓迎。
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