中小企業が値上げをすべき5つの理由

中小企業経営者の相談役でオモシロタノシストのタイヨシフミです。

僕はいままで関わってきた多くの経営者の方に値上げをお勧めしてきました。

自分で経営していた飲食店でも業界平均よりは高めの価格設定をしていました(高級店ではなくカフェです)。

最近は原材料費や燃料費などの高騰で値上げをしないとやっていけないとか、日本は物価が安く賃金が上がらないといった問題がよくニュースで流れていますが、僕が30年くらい前から小さな会社は値上げをする方がいいと考えてます。

というわけで、今回は中小企業が値上げをすべき5つの理由について僕の考えを書いてみます。

上にも書いたように、最近は原材料費や燃料費などの高騰で値上げをしないとやっていけない問題に関する相談がちょくちょくありますが、それって原価ベースで価格設定をしているから起こる問題ですよね。

原価が上がるから利益率が圧迫される。

まさに、その問題に悩まれてるクライアントさんに値上げをお勧めしたら「中身を少し変えるとか、見た目を変えないとお客さんに納得してもらえない」と言われました。

つまり、わかりやすい根拠がないとお客さんに納得してもらえないと言うわけです。

その方は、「値上げをしたらお客さんが減るので、(原価を下げるために)内容を変えることで価格を維持します」と言われましたが、お客さんから見た時に品質が下がるとか内容が減るというのはマイナスにしかならないと説得して値上げしてもらいました。

いまは「値上げしてよかったです」と喜ばれてます。

という事例をわざわざ書いたのは

僕が昔から値上げを勧めてる理由は、原価ベースでの発想ではないから。

ではここから、僕が値上げをお勧めする理由について書いてみますね。

目次

中小企業が値上げをすべき5つの理由

1番目は「頭を使う」から

価格を安くして売るのは誰にでもできて頭を使いませんが、高価格に設定するには頭を使いますよね。
あれこれ考えたり工夫したりする(これが2番目以降の理由につながる)こと自体が、商品やサービスや販売姿勢に出ます。
*戦略的に低価格販売を行うのはありですが体力のある大手でないと難しい。

2番目は「モチベーションが上がる」から

高価格にすることで、商品やサービスの内容を高めたり、伝え方やデザインに工夫したりすることが楽しくなります。また、そのための情報に対する感度が上がって仕事の充実感も増します(当社比)

3番目は「余裕ができる」から

それなりの対価を頂いてると、商品やサービスの質を高めたり、お客様と向き合う時間を増やすことができます。僕の例だと、デザイン成果物を制作する時、変更が多くても余裕で対応できるとか、より良いものにするための提案ができるというメリットがあります。逆に安く引き受けてるとどうしてやっつけてしまいがち。

4番目は「自信が生まれる」から

高価格に設定することは(低価格で販売していた人ほど)不安を感じますが、慣れてくるとだんだん自己肯定感が高まって自信を持てるようになります。その自信がお客様に伝わって「いいものを買った」という満足感にもつながるという好循環が生まれます。

5番目は「未来につながる」から

原価ベースでぎりぎりの利益を乗せた価格設定では、自分たちやお客さんの未来を明るくすることができません。お客さんのために新しい知識を得たり、投資をしたり、遊び心のあるサービスをしたりすることや、スタッフの待遇を良くしたりするためには原資が必要になりますから。

最後に

こういうことを考えたり行動に移したりすることで自分たちの意識が向上して、その意識レベルに共感してくださるお客様が集まってくるようになることで、仕事が楽しくなるということも付け加えておきます。

長年、値上げをするための工夫については考えまくってきたし、多くのクライアントさんにお勧めして喜んでいただいた経験もあるので、もし値上げに興味のある方はお問い合わせください。

ただし、お客さんに喜んでもらおうという思いで仕事してる方に限らせていただきます。

値上げした事例紹介の記事はこちらです。

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